子どもの教育資金は、家庭にとって大きなテーマです。
「いくら必要なのか」「どうやって準備すればよいのか」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、文部科学省や日本政策金融公庫のデータをもとに教育資金の平均額を整理し、さらにわが家のシミュレーションと準備の工夫をご紹介します。
教育資金の平均はいくら?
文部科学省「子供の学習費調査(令和3年度)」によると、幼稚園から高校までにかかる学習費は以下の通りです。 就学ルート 総額の目安 幼稚園〜高校すべて公立 約541万円 幼稚園〜高校すべて私立 約1,830万円
さらに、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(令和4年度)」によると、大学進学時に必要な費用は以下の通りです。 大学の種類 総額の目安 国公立(自宅通学) 約500万円 私立(自宅外通学) 約1,000万円以上
👉 つまり、大学まで含めると 1,000〜2,000万円規模 の教育資金が必要になることがわかります。
教育資金をシミュレーションしてみよう
例えば、児童手当を全額教育資金に回すと、
- 中学卒業までに 約200万円
が貯まります。
また、積立NISAを利用して毎月3万円を20年間積み立て、年利3%で運用できたとすると、
- 約820万円 の資産形成が可能です。
学資保険も選択肢のひとつですが、インフレ対応や流動性の観点から、最近は投資信託やNISAを選ぶ家庭も増えています。
教育資金をどう準備する?
教育資金を確保する方法は複数あります。
- 児童手当の活用
→ 使わずに貯蓄や投資に回すと、大きな原資になる - 積立NISA
→ 長期投資で効率的に資産形成が可能 - 学資保険
→ 固定利率で安定するが、途中解約しづらいデメリットも - 夫婦で役割分担
→ 支出を整理し、「誰が何を負担するか」を明確にすると無理なく貯められる
わが家のケーススタディ
わが家には2人の娘がいます。
長女は小学1年生で、アニメ「薬屋のひとりごと」の影響から薬剤師に興味を持っており、薬学部進学の可能性も視野に入れています。
薬学部は6年制で学費が高く、私立の場合600〜1,000万円かかることもあります。
そこで、我が家では以下のように役割分担をしています。
- 夫:住宅ローン、光熱費、食費、習い事代、固定資産税
- 妻:旅行費、子どもの衣服、自分の生活費(コンタクトなど)
- 余剰資金:妻が管理し、積立NISAやWealthNaviで運用
児童手当は生活費に回しているものの、実質的には妻側の貯蓄として積み上がっています。
夫のボーナスは赤字補填に回すこともありますが、家族資産全体としては少しずつ増えています。
まとめ:教育資金は「計画と分担」で準備する
教育資金は進学ルートによって大きく変わりますが、最低でも1,000万円規模は必要になります。
わが家では薬学部進学の可能性を考慮し、夫婦で役割を分担しながら積立投資を中心に準備を進めています。
教育資金の準備は一人で抱え込まず、夫婦で話し合い、無理のない範囲でコツコツ進めること が大切です。
子どもの未来に向けて、計画的に取り組んでいきましょう。
参考資料
- 文部科学省「子供の学習費調査(令和3年度)」
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00001.html - 日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(令和3年度)」
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf - ※本記事は個人の体験談・家庭の考え方を紹介するものであり、専門的な助言ではありません。

