節分といえば、豆まき。そして豆まきといえば、鬼。
我が家において、その鬼役を務めるのはもちろん私、パパ曹長である。豆をぶつけられ、時に逃げ惑い、最後には逃げ去るのが恒例の流れだ。
毎年、鬼であることがバレないよう、衣装をまとい、動きも人ならざる物を演じている。今年もグレードアップだ。
3歳の次女、鬼に圧倒される
まずは3歳の次女。鬼の面をかぶった私が「うおおお!」と登場すると、すぐさま目に涙をため、声を震わせる。
「ぶぇーーん」
ただただ泣くばかり。逃げることもなく、直立で号泣。豆まきどころではなくなってしまった。
5歳の長女、果敢に鬼へ立ち向かう
一方、5歳の長女は違った。
「鬼はー外!!!」ということなく無言で、全力で豆を投げつけてくる。狙いはめちゃくちゃ、でも当たると痛い。
しかし、問題はここからだった。
豆がなくなると、豆の入っていた器ごと投げつけてきたのだ!
「ちょっ!」
しかし長女の鬼退治に必死である。豆も器もなくなると、次に繰り出したのは——拳。
正真正銘の、鬼への殴打である。
グレードアップした鬼は拳を交わし、もはやプロセスの図である。
長女の容赦ない拳撃に加えて、カメラマンの妻キシリアのまだ逃げるなと指示が出る。
キシリアの気が済んだら、鬼は暗闇に消え、買い物からパパ曹長が帰ってきた。
パパ曹長はキシリアから動画を見せてもらい、「鬼さんに会いたかったなー」と話すのが幸せなひと時である。
節分を通じて感じる、娘の成長
次女はまだ鬼に怯えてしまうが、来年、再来年と成長するにつれて勇敢になっていくことだろう。
今の次女はかつての長女の姿で、それだけでも感慨深い。
長女はもうすでに立派な鬼退治の戦士だ。今年は器が飛んできたが、来年はもっと違う武器を持ち出してくるのではないかと、今から楽しみである。
しかし、こうして毎年繰り広げられる節分の戦いは、子どもたちの成長を実感する大切なイベントでもある。
来年も私は鬼として立ち向かう。
ジークジオン!